お客様からマイホームのご相談を受けていますと、
たまにこんな質問があります。
「松岡さん(私の事)が建てられた家はどんな家ですか?」という内容です。
恐らく一般の方から見た住宅営業マンが建てる家のイメージはこうでしょう。
住宅営業マンが建てる家って、
すごく考えられた間取りでとても生活しやすい家なんだろう。
常にお客さんの家づくりに携わっているので、
さぞかし凄い家なんだろう。
もちろん拘って家を建てられる人もいますが、
実際の所、我が家は至ってシンプルな家の造りです。
50坪の土地に建てた床面積31坪の家です。
構造は木造スレート瓦葺の2階建て、間取りは4LDK。
外観はあまり凹凸がなく、室内には廊下が少なく、
極力無駄なスペースをなくした【標準仕様のシンプルな家】です。
家の大きさや断熱性能、耐久性、オプション仕様にはこだわりませんでした。
なぜシンプルな家を建てたかと言いますと、
建築費用を抑えることができるからです。
その分、住宅ローンの借入額を減らすことにもなり、
結果として無理なく住宅ローンを払えるようにもなります。
住宅ローンの支払いがきつくなってまで、
土地・建物を購入するのは、本末転倒だと思っております。
夢のマイホームで期待が膨らみ、一生に一度の高い買い物だからと理由づけして、
安易に住宅ローンの借入額を増やすのは注意が必要です。
シンプルな家を建てたもう一つの理由は、
普通の家でも一つ屋根の下、家族が幸せに暮らせればいいと思ったからです。
私自身、家族の幸せは家づくり以外にもいっぱいあると思っています。
ただ我が家はシンプルな分、間取りプランは少しでも部屋が広く見えるように考えました。
内装の床や建具、窓枠はナチュラルな色合いにしました。
壁には調湿効果があるエコカラットのタイルを貼り、室内のアクセントとして活用。
TVボードやダイニングテーブルなどの家具は、無垢材の仕様で揃えました。
外観は落ち着いた感じの色合いで、飽きのこない外観になっています。
屋根は切妻屋根で、地上に向かって南北に傾斜している屋根になっています。
「ここをもうちょっと考えればよかったのかなぁ」
という所はありますが、今のところ満足して暮らしています。
そこでこれから家を建てられるご計画のお客様に、
私が実際に家を建てて「住み始めて感じたこと」をご紹介したいと思います。
私が住み始めて感じたこと10個
①屋根は南北の切妻屋根にしておいたので、入居後設置した太陽光パネルの発電効率が上手くいった。
②軒先の出幅を奥行D=800ほど深く出したので、外壁の雨垂れによる汚れが目立ちにくい。
③玄関ホールを広くしたので、家に帰って玄関ドアを開けた時の開放感があり良かった。
④オール電化にしたことで、電気・ガス併用の時よりも光熱費が安くなった。
⑤日当たりが悪い立地な為、リビング上部に吹抜けを設置して上から光を取り入れればよかった。
⑥浴室に暖房乾燥を付ければよかった。雨天の日、梅雨時期に洗濯効率が上がったのかも。
⑦寝室横の3帖のウォークインクローゼットは大活躍。
⑧LDKは15帖は新築では広くはない方ですが、間取りプラン次第で広さは十分。
⑨シャッター雨戸は付けなかったですが、特別問題ないです(もちろん立地によります)。
⑩リビング階段の為、冬になると多少なりとも2階から冷気が降りてきます(もう慣れました)。
※尚、部屋の中の温熱環境は、家の断熱仕様によって変わってきます。
以上が私が住み始めて感じたことです。
あくまでも個人的な意見ですので参考程度に読んでいただければと思っております。
グッドサポート不動産 (社)熊本県宅地建物取引業協会会員