私が住宅会社の営業職時代、お客様から「頭金が少なくても大丈夫ですか?」
このようなご質問は多かったものです。
お客様からするとどれくらいの頭金が必要なのか知りたいものです。
実際、頭金0円での広告を見かけるように、
頭金なしでも購入することは可能となっています。
以前の住宅ローン(旧住宅金融公庫など)は、
物件価格の8割まで住宅ローンで借入ができる上限だったため、
頭金が2割必要となっていました。
現在は、物件価格の全額借入ができる金融機関がほとんどです。
また、物件価格以外の諸費用まで含めた住宅ローンもありますので、
頭金なしでも購入することは可能です。
ただ、私が住宅会社の営業職時代をもとにお話しさせていただきますと、
全く頭金なしでのご契約というのはありませんでした。
会社としてもお客様の夢のマイホームを実現するために、
営業や設計、工務、インテリアコーディネーターなど
いろんな部署の協力をもとに進めていきます。
そこで少なからずお客様の意思確認を含めた上で、
建築申込金として、建築請負工事契約として
手付金(申込金)のご入金をしていただいておりました。
もちろん手付金(申込金)の額は、お客様とのお話合いの上で決めてのことです。
尚、この手付金(申込金)は建物代金に充当されます。
また、土地から探されているお客様は、土地のご契約の際には、
土地の売主に手付金を支払う必要があります。
売買の場合は売買代金の10%が一般的ですが、それ以下の場合も多いものです。
手付金の額は、不動産会社や売主とのお話合いの上で決めていきます。
この手付金も土地代金に充当されます。
尚、中古住宅・マンションを探されているお客様も同様に、
ご契約の際には、所有者であります売主に手付金をお支払いたします。
頭金なしでもマイホームを購入できる住宅ローンはありますが、
いくらか頭金は必要になってくるものと思われてください。
頭金を準備して購入した場合のメリット
・借入金額を抑えられるので、毎月返済額が低く抑えられる。
・借入金額を抑えられるので、元金が少なりなり利息総額が減る。
・頭金が多ければ、金融機関によっては住宅ローンの金利優遇商品がある。
・頭金が多ければ、将来の売却や住宅ローンの借換えがスムーズに運びやすい。
頭金を準備して購入した場合のデメリット
・頭金を準備するまでに、期間がかかりその分家賃を支払う期間が長くなる。
・頭金を準備している間に、金利が上昇している可能性がある(結果として利息総額が増える可能性がある)
・親御さんから頭金など資金援助がある場合、【お金は出すけど口も出す】という事がありがちです。
※頭金が少ない場合の注意点
頭金が少なければ、将来売却する時に住宅ローン残債が多く残りやすく、
また築年数に比例して売却価格も下がっていくので、売却時に頭を悩まされますので注意が必要です。
※あくまでも売却した場合です。
以上、上記で頭金の準備についてご説明していたしましたが、
私自身、頭金は大事ですが、頭金だけにとらわれるのではなく、
自分にあった無理のない返済計画で購入することが何よりも大事だと思っています。
無理のない返済計画とは、将来発生する費用やリスクなど含めた返済計画のことです。
あなたのご家族が住まわれるマイホームは、あなた自身の判断で行く末が決まります。
グッドサポート不動産 (公社)熊本県宅地建物取引業協会会員