住宅ローンを利用する際には、金利の種類を選ぶ必要があります。
また住宅ローンには金利のタイプによって、さまざまな種類があります。
ここでは一般的な3つの金利の種類の特徴とメリット・デメリットをご紹介いたします。
・変動金利型
・固定金利選択型
・全期間固定金利型
変動金利型
変動金利とは、借入期間中、世の中の金利の動き(短期プライムレートに連動)に
合わせて金利が変動する金利タイプです。
年2回金利が見直されます。
見直し時期は毎年4月1日と10月1日の年2回。
そのときの短期プライムレートをもとに金利が変わり
7月と翌月1月の返済分から適用されます。
ただし、実際に支払う返済額の変更は5年に一度で、
その際、仮に金利が上がっても25%以上の
返済額が上がることがない仕組みになっています
(返すべき元金を少なくすることで、返済額を同じにするようにして調整しています)。
■ 変動金利型のメリット
・固定金利選択型や全期間固定金利型と比較して、金利が低い。
・金利が半年に1回見直されるため、
低金利時期や金利が下がっている時はメリットを享受できる。
■ 変動金利型のデメリット
・金利が上昇した場合、適用される金利自体は半年ごとに上昇し、
それに伴い支払う利息が増える金利上昇リスクがあります。
固定金利選択型
固定金利選択型とは、当初から数年間の金利が固定される金利タイプです。
固定金利期間には、2年、3年、5年、10年などがあり、通常は固定金利期間終了後に、
その時点の金利で改めて「変動金利型」や「固定金利選択型」を選びます。
※金融機関によっては、一度「変動金利型」を選ぶと、再び「固定金利選択型」を選べないこともあります。
キャンペーン金利などが設定され、一般の変動金利型より金利が低い場合もあります。
また、当初の固定金利期間終了後も、一定の割合で金利優遇のある商品が多くなっています。
■ 固定金利選択型のメリット
・固定金利終了後、金利が改定され下降した場合、毎月返済額は少なくなります。
・固定金利終了後、金利状況に応じて「変動金利型」や「固定期間選択型」を選べて自由度がある。
■ 固定金利選択型のデメリット
・固定金利期間が終了し、金利が改定された後の返済額は、適用される金利次第です。
・変動金利型のように上限が設定されていないので、金利が上がれば即座に毎月返済額も上昇します。
全期間固定金利 型
全期間固定金利型とは、住宅ローンを組む際の金利が返済終了まで続く金利タイプです。
金利が固定なので、低金利時に住宅ローンを組むと将来の金利上昇時のリスクを減らすことができます。
全期間固定金利型は、一部の民間住宅ローンや証券化ローンであるフラット35で採用されています。
また固定金利型の商品の中にも、段階的に金利が変化する段階金利タイプがあります。
たとえば当初10年間は1%、11年目以降は2%など段階的に金利が変わるものです。
金利は段階的に変化しますが、借入当初から決められています。
■ 全期間固定金利型のメリット
・借入時点で将来の金利が決まるため、返済額はあらかじめ確定し、
返済額が一定のため、家計管理がしやすい。
・適用金利が変わらないため、低金利時に借りれば、将来のリスクをヘッジできる。
■ 全期間固定金利型のデメリット
・適用金利が変わらないため、金利が下降した場合でも途中から金利が下がることはないので、
総支払額で金利負担が大きくなることがあります。
グッドサポート不動産 (公社)熊本県宅地建物取引業協会会員