住宅ローンの返済返済方法は2種類あります。
「元利均等返済」と「元金均等返済」です。
ここでは、2種類の返済方法の特徴とメリット・デメリットをご紹介していきます。
元利均等返済
元利均等返済とは、毎月の返済額が均等になる返済方法です。
これは元金と利息の合計額が同じになるように計算されているためで、
つまり元利(元金+利息)が返済期間を通じて均等になる返済方法です。
金利が変わらない限りは毎回の返済額が一定になりますので、
返済計画が立てやすいという点で多くの人が利用しています。
毎回の返済額は一定ですが、元金部分と利息部分の内訳が支払回によって異なっています。
当初は利息部分が多く、元金部分が少ないため、元金の減り方は遅くなります。
■ 元利均等返済のメリット
毎月返済額が安定しているため、返済計画が立てやすく、
元金均等払いよりも当初返済額が抑えられるメリットがあります。
■ 元利均等返済のデメリット
返済額を一定とするために、当初の元金償還速度が
元金均等返済よりも相対的に低くなってしまうため、
返済期間が同じ場合、元金均等返済と比べると、
利息総額が大きくなるデメリットがあります。
元利均等返済の利息と元金の内訳とは
■ 返済例…借入額3,000万,金利2.0%,返済期間35年の住宅ローンを利用した場合
※毎月均等返済額 99,379円(ボーナス払いなし)
・初回返済時(1回目)…毎月返済額99,379円,【利息】50,000円,【元金】49,379円
・3年目(36回目)…毎月返済額99,379円,【利息】47,036円,【元金】52,342円
・5年目(60回目)…毎月返済額99,379円,【利息】44,902円,【元金】54,477円
・10年目(120回目)…毎月返済額99,379円,【利息】39,178円,【元金】60,201円
・20年目(240回目)…毎月返済額99,379円,【利息】25,861円,【元金】73,518円
・30年目(360回目)…毎月返済額99,379円,【利息】9,599円,【元金】89,780円
【返済総額】は41,739,109円で、
【利息総額】は11,739,109円になります。
では 次に、「元金均等返済」をご紹介していきます。
元金均等返済
元金均等返済とは、毎月支払う元金が均等になる返済方法です。
毎月の返済額は、元金部分の残高に対する利息額を上乗せして支払います。
当初の返済額は借入利息が多いですが、残高が減っていくに従い利息額も減っていくので、
将来の毎月の返済額は少なくなっていきます。
元利均等返済と比較すると、当初の支払額の負担が重くなりますが、
元金部分の減り方は早くなります。
■ 元金均等返済のメリット
元金償還を一定とするため、元金の減りが元利均等払いよりも早く、
結果として利息総額を抑えられるメリットがあります。
■ 元金均等返済のデメリット
元金が多い初期は、それにかかる利息も大きいため、当初返済額が大きくなり、
初期の生活設計を立てにくいというデメリットがあります。
(※但し、一定期間を乗り越えれば、返済額が元利均等よりも減り、子供の教育費等がかさむのと
反比例に返済額が減っていくため、中盤・終盤期に向かうほど、生活設計が立てやすくなります)
元金均等返済の利息と元金に内訳とは
■ 返済例…借入額3,000万,金利2.0%,返済期間35年の住宅ローンを利用した場合
※毎月均等返済額 初回返済時121,429円(ボーナス払いなし)
・初回返済時(1回目)…毎月返済額121,429円,【利息】50,000円,【元金】71,429円
・3年目(36回目)…毎月返済額117,262円,【利息】45,833円,【元金】71,429円
・5年目(60回目)…毎月返済額114,405円,【利息】42,976円,【元金】71,429円
・10年目(120回目)…毎月返済額107,262円,【利息】35,833円,【元金】71,429円
・20年目(240回目)…毎月返済額92,976円,【利息】21,548円,【元金】71,429円
・30年目(360回目)…毎月返済額78,690円,【利息】7,262円,【元金】71,429円
【返済総額】は40,525,000円で、
【利息総額】は10,525,000円になります。
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