住宅ローンをいくらまで借りられるか、
つまり借入可能額のことは、下記の記事でご紹介させていただいておりますが、
実際、住宅ローンを借りる金額として目安にするのは、
現在支払っている月々の家賃をベースに考えている方が多いものです。
つまり毎月の支払い額から逆算して借入金額を算出。
一般的にはこういう流れで借入金額を考えていくかと思います。
もちろん家賃と同じ金額で住宅ローンを払っていけるのは理想的ですが、
人それぞれ好みもこだわりも違いますので、家にかける金額も違ってくるものです。
もちろん土地だってそうです。
外構だって、照明やカーテン、家具だってそうです。
すべてにおいて妥協点がなければ、マイホーム購入費用が大きくなるだけです。
ただ、まず一番気をつけてもらいたいのは、
一生に一度の高い買い物などと理由づけをして、
支払い能力以上に借入金額が増えた場合でも、
「毎月何とか払っていけそうだから大丈夫」と思うことです。
住宅ローンは35年の分割払いですので、毎月の返済額が多少増えても
何とか払っていける感じがするものです。
ちなみに借入金額3,000万当たりでみる毎月の返済額は、
35年返済、金利1.0%時で毎月の返済額が約84,660円です。
借入金額が200万増えて3,200万になった場合は、
毎月の返済額が90,304円で、たった5,644円増えるだけです。
借入金額が400万増えて3,400万になった場合はどうでしょう。
毎月の返済額が95,948円で、11,288円増えるだけです。
つまり、いつしか借入金額のことより
毎月払える返済額のことばかり考えてしまい、借入金額のことを後回しにしてしまうんです。
住宅ローンには、利息がかかってくることを忘れないでください。
借入金額の差で分かる利息総額の差
例えば、借入金額3,000万と3,400万ではどのくらい違いがあるのでしょうか
返済期間35年 金利1.0%の場合の例です。
借入金額3,000万 返済期間35年 金利1.0%の場合…返済総額3,556万 利息総額556万
借入金額3,400万 返済期間35年 金利1.0%の場合…返済総額4,031万 利息総額631万
利息総額の差は75万になります。
400万借入金額が違うだけで、利息総額に大きく違いが出てきます。
皆さんは、それよりも35年の分割払いの返済総額、利息総額に驚かれると思います。
次に、同じ借入金額、返済期間で金利が1.5%だったらどうでしょう
借入金額3,000万 返済期間35年 金利1.5%の場合…返済総額3,857万 利息総額857万
借入金額3,400万 返済期間35年 金利1.5%の場合…返済総額4,372万 利息総額972万
利息総額の差は115万になります。
ここでお伝えしたいことは、目先の低い金利で計算された
毎月の返済額で生活設計を立てることや、利息総額のことを忘れて
安易に借入を増やすことだけは注意してもらいたいと思っております。
その他、住宅ローンには繰り上げ返済というものがあり、
元金に対してかかるはずの利息を減らし、返済総額を少なくできる方法もあります。
グッドサポート不動産 (公社)熊本県宅地建物取引業協会会員