住宅ローンを利用されている方が、
毎月決められた返済額にプラスして
住宅ローンの一部を返済することを「繰り上げ返済」といいます。
繰り上げ返済をした分は、元金の返済にあてられます。
このため繰り上げ返済を行うと、
元金に対してかかるはずの利息が減り、返済総額も少なくなります。
この繰り上げ返済には
「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。
ここではこの2種類の繰り上げ返済をご紹介いたします。
【 期間短縮型 】繰り上げ返済
期間短縮型とは、返済額をかえずに、
当初の予定よりも返済期間を短縮するものです。
■ 繰り上げ返済例【 期間短縮の軽減効果 】
借入金額3,000万、金利2.0%、返済期間35年の住宅ローン(元利均等返済)で
100万円を繰り上げ返済した場合
※毎月均等返済額 99,379円 (ボーナス払いなし)
・繰り上げ返済時期 1年後の場合…【利息軽減効果】93万円,【短縮できる期間】1年7ヵ月
・繰り上げ返済時期 3年後の場合…【利息軽減効果】86万円,【短縮できる期間】1年6ヵ月
・繰り上げ返済時期 5年後の場合…【利息軽減効果】79万円,【短縮できる期間】1年6ヵ月
・繰り上げ返済時期 10年後の場合…【利息軽減効果】62万円,【短縮できる期間】1年4ヵ月
・繰り上げ返済時期 20年後の場合…【利息軽減効果】33万円,【短縮できる期間】1年1ヵ月
・繰り上げ返済時期 30年後の場合…【利息軽減効果】9万円,【短縮できる期間】11ヵ月
【 返済額軽減型 】繰り上げ返済
返済額軽減型とは、返済期間を変えずに、
当初の予定よりも返済額を軽減させるものです。
■ 繰り上げ返済例【 返済額の軽減効果 】
借入金額3,000万、金利2.0%、返済期間35年の住宅ローン(元利均等返済)で
100万円を繰り上げ返済した場合
※毎月均等返済額 99,379円 (ボーナス払いなし)
・繰り上げ返済時期 1年後の場合…【利息軽減効果】37万円,【返済額を軽減できる額 】3,385円
・繰り上げ返済時期 3年後の場合…【利息軽減効果】35万円,【返済額を軽減できる額】3,534円
・繰り上げ返済時期 5年後の場合…【利息軽減効果】32万円,【返済額を軽減できる額】3,703円
・繰り上げ返済時期 10年後の場合…【利息軽減効果】27万円,【返済額を軽減できる額】4,249円
・繰り上げ返済時期 20年後の場合…【利息軽減効果】15万円,【返済額を軽減できる額】6,465円
・繰り上げ返済時期 30年後の場合…【利息軽減効果】5万円,【返済額を軽減できる額】17,807円
利息と元金の内訳からわかること
借入金額3,000万、金利2.0%、返済期間35年の住宅ローン(元利均等返済)を利用した場合の、
毎月返済額の利息と元金の内訳
※毎月均等返済額 99,379円 (ボーナス払いなし)
・初回返済時(1回目)…毎月返済額99,379円,【利息】50,000円,【元金】49,379円
・3年目( 36回目 )…毎月返済額99,379円,【利息】47,036円,【元金】52,342円
・5年目( 60回目 )…毎月返済額99,379円,【利息】44,902円,【元金】54,477円
・10年目( 120回目 )…毎月返済額99,379円,【利息】39,178円,【元金】60,201円
・20年目( 240回目 )…毎月返済額99,379円,【利息】25,861円,【元金】73,518円
・30年目( 360回目 )…毎月返済額99,379円,【利息】9,599円,【元金】89,780円
【返済総額】は41,739,109円で、
【利息総額】は11,739,109円になります。
上記の利息と元金の内訳からわかることは、
繰り上げ返済は早い時期ほど有利ということです。
尚、金融機関によっては、繰り上げ返済の際に
繰り上げ返済手数料が発生いたします。
事前に金融機関へ確認をすることをお勧めいたします。
グッドサポート不動産 (公社)熊本県宅地建物取引業協会会員