日本の住宅購入意識調査では、
新築住宅での購入意識は全体の約50%で、
中古住宅での購入意識は全体の約10%程度、
残りの約40%はまだ購入を決めていない・不明などです。
参照 国土交通省「平成20年度住生活意識調査」より
実は世界の中でも日本は、
住宅購入においての新築購入の意識が非常に高い国です。
「平成20年の国土交通省の住宅着工統計」では、
全体の住宅供給量のうち
中古住宅の占める割合は約13.5%となっています。
海外の方では、新築住宅より
中古住宅の方が圧倒的に流通しています。
海外の中古住宅の特徴は、
購入をしてもそんなに値下がりがしないものです。
また逆に歴史のある住宅は新築よりも高い場合があります。
日本では、根本にある新築思考が強いという理由と、
中古住宅の良さがまだまだ多くの方に浸透されていないので、
海外に比べて中古住宅市場が遅れているものと私は感じております。
日本では、新築後の住宅価格の下落率は大きく、
この下落率がもっとも大きいのは、新築後から10年目くらいまでです。
その後は比較的なだらかになるという特徴があります。
そして20年~25年でその住宅価格は、限りなくゼロに近づいていきます。
つまり、築年数が新しいほど価格の下落率が高く、
築年数が古いほど下落率が低いものと思ってください。
もし中古住宅購入をお考えで、資産価値を重視するなら、
おすすめは価格の下落率が比較的なだらかになる前の、
築10年程度の物件がおすすめです。
尚、建物の価格要素は、
坪数、坪単価、築年数などによって算出されます。
土地の価格は、新築住宅の場合でも中古住宅の場合でも変わりません。
建物の価格は下がり、築10年で新築の建物価格の半分で購入できることもあります。
よって建物の予算を抑えることにより、住宅購入の予算全体を抑えることが出来ます。
これは住宅ローンの借入額を抑えることに繋がります。
また将来売却時には、新築後と比べて資産価値の目減りが少ないため、
住み替えもスムーズに運びやすくなります。
中古住宅のメリット
・新築住宅に比べて安く購入ができる
・安く購入して自分なりにリフォームを行い、新しい住まいを創ることができる。
・住宅ローン減税にも対応(条件有)
・すまい給付金にも対応(条件有)
中古住宅のデメリット
・新築住宅と比べて建物や設備が劣化している
・メンテナンスなどの修繕費がかかる可能性がある
・建物の性能や状況を把握する必要がある
※平成12年の建築基準法改正で、木造住宅については基準が追加されました。
・耐力壁を受ける柱と土台や梁との接合金物基準(柱頭・柱脚)の仕様が定められました。
・配置バランス基準(四方割法もしくは偏心率基準)が定められました。
このことから平成12年以前に建てられた住宅は、
現状の耐震基準と比較して、接合金物が適切なものでなかったり、
耐震壁がバランスよく設置されていないために、
耐震性に劣る建物となっている可能性があります。
よって耐震補強が必要かどうかの確認は必要だと思います。
中古住宅購入の注意点の記事をご紹介しておきます。
購入時の注意点を抑えておくことで、より良い購入につながるはずです。
グッドサポート不動産 (公社)熊本県宅地建物取引業協会会員